転職

ブラック企業の販売員からホワイト企業の販売員へ転職した話【販売員の転職成功例】

ブラック企業の販売員からホワイト企業の販売員へ転職することができました。

この記事をクリックして読んでいるということは、今まさにブラック企業にお勤めなのでしょう。または転職したいと悩んでいる方なのかもしれません。

ちなみにそこらへんにいる普通の販売員です。普通の販売員の自分がどうやってホワイト企業へと転職できたのかについてまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

はじめに

2019年の秋までブラック企業で販売の管理職をしていました。

・体を壊す前に会社を辞めたい。

・家族との時間を増やしたい。娘が起きてる時間に帰りたい!

・副業のための時間がほしい。

・資産運用に回せるお金を確保したい。

という理由で、休日と通勤時間を使って転職活動をした結果、30歳になる前に無事ブラック企業を抜け出して、ホワイト企業へ転職することができました。

仕事は変わらず販売の仕事をしているので、販売から販売への転職を考えている方が参考になればと思います。

転職活動での成功体験だけでなく、失敗談もあります!

前職と転職後の年収

なんと年収が140万円もアップしました。

転職前転職後
260万円400万円

転職後の実労働時間

前職の実働→200時間

現在の実働→170〜176時間(残業0)

25時間、労働時間が減りました。

同じ販売の仕事でも転職すれば、時間も給料も改善は可能です。大変でもまずは一歩を踏み出すことが大切です。

書類選考を突破する方法

求人ページの募集要項と自分が今まで経験してきたことがマッチしていれば、面接までいけます。

中途採用はここが重要で、自分が入社すればこんなメリットがありますと、語れるエピソードがあれば問題なしです。販売員の転職で管理職経験がある人なら、まず間違いなく書類選考は突破するはずです。

販売は求人出しても本当に優秀な人材が来ない状況なので、自信を持って履歴書を送りましょう。

一番ダメなパターンは、たとえば販売しかやったことないのに、営業職で応募するのはかなりハードル高いので、好きな会社(ブランド)で面接のときに語れるエピソードがあっても、書類で落とされます。自分は落とされました笑。

もし営業をやりたいなら、自分ができる仕事(販売員)からスタートして、やりたい仕事(営業職や通販部門)に異動する方が近道です。実際、まわり見渡してもそういうパターンが多いです。

ちなみに2019年秋、入社して1年後に自分は通販部門へ異動しました。

販売の仕事を長らくやると、現場から離れたい、、販売の仕事はしたくない、、モチベーションだだ下がりになるパターンはあるあるですからね。とりあえず好きな会社に入社して、販売以外で興味がある部署に異動するのがオススメです。

今よりも給料が上がって、残業なしのところに転職する。それだけでもかなり余裕が生まれます。給料安くて、拘束時間長い、この地獄から抜け出すのがまず先だと思います。

一次面接を突破する方法

一次面接を突破する方法は非常に簡単です。

一貫して履歴書に書いたことをしっかり答えることができれば問題なく突破できます。

今の会社の一次面接で聞かれた内容はこんな感じでした。

自己紹介

今やっている仕事内容を簡単に説明。

職務経歴について

今までやってきた仕事を簡単にまとめて話す。

志望理由

行きたい会社が好きなのは当然のことなので、好き好き言っても落とされるだけです笑。具体的なエピソードを交えてオリジナリティを発揮すれば大丈夫。最後は今まで培ってきた経験が御社に貢献できます!で締めればokです。

入社後に地方転勤は可能かどうか

家庭の事情で転勤が難しい場合は、理由をしっかり説明すれば今のご時世、理解してもらえます。転勤がないエリア社員で採用してくれる会社も多いです。求人ページにエリア社員の記述がなくても、家族がいる方は面接のときにしっかり確認した方が良いです。

自分の場合は、娘が保育園に通っているのでキッパリ転勤はできない旨を伝えました。ここで適当に転勤できます、なんて言ったらあとで嫁さんに怒られますから笑。

長所短所について

長所短所が思いつかないときは、家族、恋人、友人に聞いてみるのが近道です。

自分は両親と妻に聞いて考えました。やっぱり周りからどう見られているかは家族に聞くのが一番だと思います。

仕事をする上で大切にしていることは?

具体的なエピソードをもとに話すと良いです。仕事しながらやってみてよかったことなど、過去を振り返ってみるのがオススメです。

周りからどんな人だと言われる?

これも周りの人に聞いてみる方が早いです。自分だとわからないんですよね。。この質問は用意しておかないと答えられません。

他に趣味は?

履歴書に記載されている趣味以外に何かありますか?と聞かれました。

何か質問は?

家族がいる人は必ず転勤について聞いてみるのが良いです。あとは疑問点があれば遠慮せずに何でも聞いた方がいいです。

二次面接を突破する方法

二次面接は引き続き履歴書に書いた内容をしっかり言えることが重要です。あと一次面接と同じ内容の質問がいくつか飛んできますので、ブレずに一次面接で答えたことをしっかり言えば大丈夫です。

最後は今まで培ってきた経験が御社に貢献できます!と伝えるのがポイントですね。

自己紹介

面接官も変わるので、一次面接で言ったことをそのまま言いましょう。

職務経歴

ここも同じです。一次面接で言ったことをそのまま言いましょう。

志望理由

一次面接でも言いましたが、ここはかなり重要です。どうしてうちの会社なんだと。うちじゃなきゃいけない理由はなんなんだと。好きです!だけじゃなくて具体的なエピソードを交えて本気で伝えましょう。

退職理由

ここも嘘をつかずちゃんと言った方が内定がとりやすいです。

現職(前職)の悪口を言うのは厳禁なので要注意ですが。。

仕事をする上で大切にしていることは?

ここも一次面接で言った内容と同じでok。

長くスタッフが働いてくれるためにしていることはありますか?

これも自分なりの具体的なエピソードを話すのが良いですね。スタッフ同士が揉めてるときに事が大きくなる前にしっかり2人から話を聞いて収束させることを心がけていますって言いました、たぶん。

経営するために必要なことは何だと思いますか?

このあたりからイレギュラーな質問が飛んできます。頑張って答えました笑。

いままで一番失敗したことはなんですか?

これは失敗エピソードを伝えればよいですね。人生で一番の失敗談を恥ずかしがらずに言いましょう。成功した話より失敗した話の方が重要です。

他に質問は?

ここもしっかり質問しましょう。

後半は僕がなぜ前職を辞めたのか、その理由を細かく書いたので、興味がある方はどうぞ。

退職理由

前職では雑貨店の店長をやってました。スタッフを育てて、売上つくって、好きな商品を仕入れて店に陳列する。店長やりながらバイヤーの仕事もやっていたので、仕事は楽しかったです。

ですが、店を開けてる以上、当たり前ですが売上を上げないといけない。ただ売上を上げても意味がないので、利益率も改善していかないといけない。前職はかなり原価率が高い在庫ビジネスだったので、本当に大変でした。

そもそも東京でオリジナル商品が少ない完全セレクトショップは頑張っても利益が出ない厳しい時代になってしまいました。この環境で利益を上げるのはどうやっても無理だと思い辞めました。

僕が辞めた理由は8点あります。

①原価率問題

店の原価率がとにかく高い。仕入れて売っているので仕方ないのですが、50%後半でした。やりたい商品でも掛け率高くて断念することもしばしば。もう掛率60%とか正直無理でした。よっぽどやりたい商品だったり、数売れる商品なら別問題ですが。もう売っても売っても利益が出ませんでした。

②客数減問題

原価率高くても客数見込めればよいのですが、オープンバブルがはじけて年々客数が減少するし、その間にも新しい商業施設が次々とオープンするので、お客さんが分散してしまいます。館が集客のために何かしてくれるわけではなかったので、SNSなど使えるツールは使って発信していましたが、あまり効果は出ませんでした。

③上代変更問題

輸送費やら材料費の高騰で、不定期に上代(定価)が上がっていくのもキツかったです。

例えば定価1000円の商品が1500円になるだけで、そのメーカーの前比60%くらいまで落ちます。定番商品でも回転率が悪化してしまうと、アイテム数絞って継続か、代替え品を探して思い切ってやめるしかありません。まあ定番商品に代替え品なんてすぐに見つからないのでだいだい継続になりますが。

雑貨屋にギフトを買いに来るお客さんに多いのは、1000円とか5000円とか、金額で探している人が結構多いです。なので、定価が500円上がるだけで、人気商品がウソみたいに売れなくなることがありました。

④最低賃金問題

最低賃金が上がるニュースが出るたびに、社内に激震が走ります。今のご時世、東京で時給1000円なんて安いと思うかもしれませんが、原価率が高い雑貨屋は一番人件費にシビアです。小売業界で時給10円アップも一苦労でして、契約更新のタイミングでスタッフの時給上げてあげたいけど、そう簡単には会社がOKしてくれません。それほど厳しい業界ってことです。

⑤人件費削減問題

「利益出ません、赤字です、すみません。」って言っても社長からお許しを頂けないので、人件費を削減するようにと上長から通達がきます。上から「削減しなさい」と言われてバイトの人件費を削ると、社員の労働時間が増えて店長にシワ寄せがくるのが、これまたしんどいです。人件費削減しても多少利益が改善されますが、残念ながら黒字にはなりません。。。

閑散期にバッサリ人件費削減すると、時給スタッフの給料が減るので、特にフルタイムのスタッフからは働く時間をもっと増やして欲しいと相談されます。働く意欲があるのに働かせてあげられないのはかなり辛いものがあります。

こういうときは他店にヘルプに行ってもらって労働時間を増やす。または、今月は勤務時間少ないけど、春商戦には〜/夏休みの7.8月のときは〜/クリスマス商戦には〜、増やしてあげられるからとか、先の話をして安心させる。それでも下のスタッフからお許しいただけない場合は、売り上げ取れてないから会社からの指示で人件費削っていることを正直に話すのが手っ取り早いです。

時期やスタッフが納得する/しないかで説得するときのアプローチ方法は変わってきますよね。管理職あるあるです、わかりますわかります。

まあ労働時間をガッツリ削ると、色々引かれて手取り10万ちょいしかもらえないので、会社からの指示とは言え、シフト作りながら本当に辛くて耐えられませんでした。

⑥掛率安いメーカーに切り替えろ問題

人件費削減にも限界があるので、掛け率が安いメーカーの商品を増やして、少しでも原価率を下げるようにと上から圧がきます。

原価率が安い商品はデザインとかパケージのクオリティが低いのが多いので、無理して仕入れて売れない商品並べて在庫高増やすわけにもいかないし、店のコンセプトを崩すわけにもいかない。なので、少しは切り替えることができるレベルの話なので、あまり効果はありませんでした。やらないよりはマシですがね。

⑦オリジナル商品を作りたくても作れない問題

原価率が安いオリジナル商品を増やそうって話は出るのですが、そもそも作る資金がないから、ちょろっと商品作ってもそれが利益改善の起爆剤にはならない。あと店舗数が多くない会社だったので、生産ロットの問題でオリジナル商品を増やしたくても増やせないし、在庫リスクがこわいから冒険もできない。となると結局、たいして原価率を下げることができなくて悲しい気持ちになることは多々ありました。

⑧求人かけても人が来ない問題

店舗運営で一番つらいのは、求人かけても人が来ないことです。人がいないと商売できませんから。関東で最低賃金で募集しても学生さん以外で、長期希望かつフルタイムのアルバイトさんはなかなか来てくれませんでした。あまりにも来ないので普段は書類選考で不採用にする方(履歴書の内容がかなりヤバい)も面接してみましたが、ヤバい方はやっぱりヤバかったですね笑。

履歴書に写真がない、面接に来ても履歴書を忘れてくるなどなど。

一般常識がある普通の人って少ないんだなあって採用する側に立つとわかります。

2019年から急に人材確保がしんどくなりました。店長以外を時給スタッフにしているお店はもう成り立たないと思います。

こんな感じで、売っても売っても利益が出ないのは辛いものがありました。なんとか店の年間予算を取ったのに赤字だったのは、一番悔しかったですね。そのときに会社の限界を見てしまった気がして、全速力で逃げました。もちろんしっかり引き継いで辞めました。

退職願は出すべきかどうか

販売の世界だと何となく口頭で「〇〇までに辞めます」と言うだけの人が多いイメージですが、僕の場合は会社に退職願を出す前に転職先が決まっていたので、きっちり〇月〇日までしかいられない旨を伝えたかったため、書面で残した方が良いと思い、退職願を書いて渡しました。店長という立場上、人事異動が絡むので、スパッと辞めるためには退職願は書くのがオススメです。

引き継ぎについて

スムーズに引き継ぎするためには、日頃から自分がやらなくて良い仕事は下のスタッフに任せておくのが鉄則です。自分しか出来ない仕事は極力なくしておかないと辞めるときに困るのは自分です。

なんでも自分でやってしまっていた人は、急いでエクセルにまとめたり、引き継ぎノートを作成して準備をしましょう。

退職願を出すときに「◯◯さんに◯◯までに引き継ぎが完了できるように考えています」と伝えれば会社も安心するので、しっかりその旨を伝えましょう。というかこれは絶対に言わないと本当に怒られます。

給料の交渉はするべきか?

僕は給料の交渉なんてする気もなかったので、退職願を出してしまいましたが、有り難いことに引き止めの話し合いが2回ありました。その時に月3万給料アップでの金額を提示して頂きましたが、感謝の気持ちを伝えて丁重にお断りしました。

退職をチラつかせて待遇面の交渉はなかなかハードル高いのでオススメはしませんが、案外言えば少しは上がります。中小企業は言わないと上がらないので。

金額はどうあれ評価して頂いたのは、ありがたい話です。

過去の面接、書類選考での失敗談

僕は過去に面接で1回、書類選考で2回、転職で失敗したことがあります。

そのときのエピソードを簡単にまとめてみました。

書類選考不採用A社のときの話

10代の頃から好きなブランドの販売員に応募しました。このとき手書きの履歴書で送ってすぐ書類選考で落とされました笑。

中途採用なのにバイト求人に応募するくらいの内容が薄い履歴書だったのと、販売員としての経験もほとんどなく、語れるようなエピソードもなかったので、通過できずでした。

中途採用って即戦力がほしいので、あのときの僕はどんなに綺麗な履歴書だったとしても厳しかったでしょう。

書類選考不採用B社のときの話

20代前半に出会った服飾小物のブランドの営業職に応募しました。販売員としての経験しかない状況で、無謀にもチャレンジ。見事に不採用でした。

僕以外誰からも応募がなければ面接の可能性はあったかもしれませんが、普通に考えて他に営業職経験者から応募きたらそっちを採用しますからね。まあ履歴書送らないよりは送った方がいいので、あのときはナイスチャレンジだったと今はそう思ってます。

このときも履歴書は手書きでして、転職して思ったことは、履歴書は手書きじゃなくて印刷の方が良いですね。書くことも多いし、読みやすい方がいいにきまってますから。

面接不採用A社のときの話

書類選考で不採用となった2年後、A社の求人に再び応募したら、書類選考は通りました。面接対策を何一つせず、勢いで乗り込んだら見事に不採用となりました。

志望理由を話した際に、御社の服が好きってことを伝えたレベルで、こんな経験してきたら、御社に貢献できますよ!っていうエピソードがほぼ0だったと思います笑。

何しに面接しに行ったのかわからないほど、酷かったですね。。完全にコイツやばい奴感半端なかったのと、まあ20代前半だったので、すみませんでしたと言うしかないです、はい。

親父に転職活動の相談

妻子持ちの29歳。転職コンサルタントや転職サイトに頼らずに転職活動をしていたのですが、さすがに誰かに相談しながらやらないと効率が悪いと思いまして、自分の父親にアドバイスをもらいながら、転職活動をしていました。

親父も何回か転職をしていたので、中途採用の面接官が見ているポイントを知っていたので、休み合わせて何回か添削してもらいました。親父とは中が良くも悪くもなくの関係性でしたが、常に客観的な目線でアドバイスをくれたので、最初に応募した第一希望の会社に入社することができたと思ってます。

転職支援してくれる会社にお金を払うのもよし。僕みたいに家族(父親/兄弟/叔父)に相談するもよし。転職サイトに登録するもよし。

妻子持ち、一家の大黒柱がひとりで転職活動するのは精神的にしんどいので、誰かに相談しながら前に進んで行くのが絶対に良いです。

最後に

最後に伝えたいことは、体が資本です。くれぐれも無理せず自分第一に考えて下さい。もし家族がいれば家族のことを第一優先に考えてあげて下さい。

最悪の状況から抜け出すには、もう転職しかありません。今のまま働いていても拘束時間は変わりませんし、待遇も変わりません。

今からでも遅くありません。あなたを必要としてくれる企業はたくさんあります。先の見えない暗いトンネルから抜け出すにはまずは一歩前に進むしかないのです。

自分のやりたいことのため、家族のためと思えば、転職活動への熱量も自然と増してくるはずです。

転職しましょう!今日から頑張りましょう!